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2009.11.15(Sun)


うそつき、と君が泣く
私は動けないままで
そのまま時が記憶を消してくれるのを待っている

この記憶が消えるまであとどれくらいだろうか?

光の速さまで生きれば
君がいない世界に行けるかな
空はまだ赤いままだよ

まるで拡散する夕日
君が私の隣でまだ泣いている
がらんどうな教室の中で
君のすすり泣く声だけが耳に届く

この思いが消えるまであとどれくらいだろうか?

星が呼吸を止めるまで生きれば
君が笑う世界に行けるかな
空はまだ赤いままだよ

「私、もう帰るからさ」
私はそう呟いて席を立った。君はこちらをちらりと見る気配すらない。
はあ、と溜息をついて鞄を手に取る。
「じゃあね」
そう言ってドアに手をかけた。
「俺を置いていくの?」
ふと後ろから凛とした君の声が聞こえる。
「うん、そうだよ」
私はドアに手をかけたまま言う。
「そっ、か」
そう言って君はきっと後ろで笑っているのだろう。涙を流しながら。
「君も早く帰ったほうがいいよ」
私はドアをゆっくりと引く。ぎい、と少し嫌な音がする。
「ねえ」
後ろから君の声。私は無視した。
「ねえ」
再度無視。私はそのまま教室を出ようとする。
「いじわるだな、相変わらず」
そう言って君は私の手をつかんだ。私は後ろにつんのめる。
「離してよ。私、帰りたいの」
下を向いて私は呟いた。
「やだって言ったら?」
君の耳につく鼻声が耳障りで私はいらだちを込めてこういった。
「それでも帰るよ、私は」
早く君のことは忘れたいんだ。
だから私は手を振りほどいた。君は男のくせに力がないからすぐに解ける。
「ひどいね、俺がこんなに頼んでるのに」
「君のことはさっさと記憶の底から葬り去りたいんだ」
「俺のことが好きだから?」
ふふ、と君が笑う。私は一瞬どきりとして、でもそれを悟られないように言った。
「そうだよ」
「認めるんだ?」
「うん。だから手を離して」
「やだ」
君はそう言って笑った。涙を流しながら笑った。
とても綺麗に笑った。
私はその笑顔が嫌いで吐き気がしそうで、
「気持ち悪い、」
そう言って、君の視線を遠ざけようとした。
「気持ち悪くてもいいよ」
「あっそ」
私は再び下を向く。
夕暮れが私を殺そうかとしてるくらいに、赤い。
「ねえおいてかないで」
「おいていくよ、君なんて」
はき捨てるように言う。
「ごめんね?」
そう言って君は私を抱きしめる。
私は呆然として、どきどきと高鳴る胸を否定しようとして、やっぱりやめてしまった。
だから一言言うだけ。
「離してよ」
「離したら帰っちゃうでしょう?」
「当たり前じゃん」
「なら、離さない」
君のうれしそうな声が耳をくすぐる。夕暮れはもうすぐそこにきている。
私は結局逃げきれなかった。君から、そして私のこの思いから。

「好きだよ」
君が泣きながら耳元で言う。
「あっそ」
だから私も泣きながらそう言ってやるんだ。


(bgm:サカナクション/三日月サンセット)
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