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2009.11.12(Thu)


002/前篇


「「お前、どっから入ってきた?」」
二人からの同時の質問に私は最初理解できずに無言で二人を見つめるだけだった。
・・・どっから?
「え、どこだろう?」
そんなもの自分が聞きたかったのだった。
「は?」
そんな私の言葉にいち早く反応したのは相馬ではない少年だった。
よく見ると綺麗な顔をしている。女子にモテてそうだ。あからさまに。
「だ、だから、私も分かんないんだってば!」
私は弁解する。自分にもいまいち状況ができていなかった。
「じゃあ何であんた、ここにいるんだよ」
相馬がそんな私に呆れたかのようにぴしゃりと言った。私はびくりとする。
「そんなこと、言われたって・・・(知らんもんはしらねーよ!)」
「つか、どうやって入ってきたんだよ?まさかこいつもか?」
あからさまに怪しい、とでも言うかのように少年は私に言う。
「まさかって、何のこと?」
「武器、送られてきたんじゃねーの?」
「武器ぃ?」
なんのこっちゃ。全く意味がわからない。
「・・・なんか違いそうだな」
少年はそこで深いため息をついた。相馬はめんどくさそうにこちらを見ているだけである。
「とりあえず、お前は誰だ?」
少年がそう言うので、私はすごすごと自己紹介をすることにした。
「木村、水希。一応、そこの相馬と同じクラスだけど・・・」
そう言って私は相馬を指差す。
「は!?そうならそうと言えよ相馬!」
少年が相馬に言う。
「悪いが俺はあんたのこと知らなかったし、言えるわけないだろ」
ぼそりと冷たい声が降ってくる。さすがに憧れの人だっただけあってダメージがきつい。
「・・・うっわぁ」
げっそりしたように少年が私と相馬を交互に見て、また溜息をついた。
「な、なによ」
私はそれに反応。
「いや、なんかこいつってホント、冷たい人間だなと思って」
「そんなことよりお前も自己紹介したらどうだ?相手に名乗らせておいて自分は名乗らないのか?」
相馬が少年に釘を刺すように言った。少年はうっ、とでも言いたげに私を見て言った。
「うるせーな相馬!・・・って、自己紹介だっけ?
俺は瀬良野青透。青に透明でアオト、な。ちなみに園宮高校に通ってる」
「そ、園宮!超レベル高いとこじゃん!」
私は瀬良野と名乗った少年の制服をまじまじと見る。そういや園宮って書いてあるな。
「まぁお前らが通ってるとこよかは上だな。・・・てか!話脱線してるし」
「確かに・・・。で、何の話だっけ?」
私はあはは、と乾いた笑いを見せた。
「あんたがどこから来たか、だろ」
相馬の鋭い突っ込みが入る。私は硬直してしまった。
「そうそう、それだ」
瀬良野が同意。私はうーん、と唸る。
「どこからっつったって・・・あ、公衆電話」
「公衆電話?」
どういうことだよ、とでも言いたげに二人の視線が私に刺さる。
「駅の中歩いてたらいきなり公衆電話が鳴ってさ、すごくうるさくて。でも誰も気づいてないみたいでおかしいな、って思ってたんだけど、二回も三回も鳴るから幻聴でもないのかと思って受話器を取ったら、ここにいた」
自分でも信じられない話だとは思う。瀬良野は思い切りうさんくせえと言いたげな顔をしている。
「なんだよそれ」
「そんなもん私が聞きたいっつの」
私がそう言った瞬間に、ポケットの中のケータイが鳴った。メールだ。
「ここ、電波くるんだ・・・」
そう呟いてメールを開く。そこには、

”アナタ ハ ゲーム ノ 参加者 トシテ 正式 ニ 認メラレマシタ 。
ソノ 証 トシテ 壱拾萬円 ヲ 郵送 シマス 。
コレカラ モ アナタ ガ 傍観者 トシテノ 使命 ヲ 発揮 サレルヨウ 願ッテ オリマス 。
ナオ 、 コレカラ アナタ ハ 彼ラ ノ 戦イ ニ 傍観者 トシテ 参加 シナケレバ ナリマセン 。
モシ 一回 デモ 参加 シナカッタコトガ コチラ デ 認メラレタラ アナタ ハ 消エル コト ト ナリマス 。”

「またこのメールかよ!てか壱拾萬ってなんぞ!?消えるってなんぞ!?」
私はメールを見たとたん叫んだ。またunknownからなる謎の人物からのメールだったからだ。
私の声に興味を惹かれたのか、二人が私の携帯を覗き込んだ。そして二人して顔を見合わせる。
そして瀬良野が口を開いた。なぜだかとても残念そうな顔だった。
「先に言っておく。ご愁傷さま」
「ちょ、どういうこと!?」
「あんたもこのゲームの参加者として選ばれたってことだよ。俺らとポジションはいまいち違うようだが」
相馬がすっぱりと言う。私はまだ理解できずに頭上に?マークを表示させる。
「もっとわかりやすく、説明してほしいんだけど!ゲームって何!?」
「つまりだな、簡潔に言うとお前はこれから俺らがこの化け物と戦うたびにそれを傍観者として見届けなければならない、ってことだな。詳しくはこれを見ろ」
瀬良野はそう言って私にボロボロの本を渡した。かなり雑なつくりだ。コピー用紙をホチキスでとじた簡易書類のようだった。表紙には”ゲームのルールについての説明書”、とある。
私はとりあえず目次を開いてみた。ぱらりと所どころボロボロのページをめくる。
「えっと・・・、私は傍観者なんだっけ?」
「このメールによると、そうみたいだぞ」
瀬良野が答える。私は目次の傍観者の項目を目で探す。・・・あった。
「23ページ、と」
ぱらりと23ページを開く。そこには傍観者についてのことが記されていた。
簡単にまとめるとこんな感じだ。

・傍観者は戦士の戦いを見届けなければならない。もし見届けなければ消えることになる。
・見届ければ報酬として壱拾萬が一回の戦いにつき郵送される。
・しかも見届ける際に戦士の補助となるような行動、言動をした場合は報酬は五拾萬となる。
・つまり、傍観者は戦士をアシストする役目を負っている。

「戦士って、相馬とか瀬良野のこと?」
私が聞くと、相馬がうなずいた。
「そうなんだ・・・。てか、相馬と瀬良野ってチームかなんか組んでんの?」
「はぁ?」
瀬良野がありえない!とでも言うかのように言った。
「え、じゃあ、何で二人はそこで戦ってたわけ?チームだからとかじゃないわけ?」
私は素朴な質問をぶつける。すると瀬良野が私から説明書をぶんどって話し出した。
「あのなぁ、そんなわけねーだろ!なんで俺がこんな無愛想な奴とチーム組まなきゃいけねーんだよ。
俺がここにいた理由は、金だっつの!」
「金、ってどゆこと?」
なんだかますます混乱してきた・・・。
「傍観者の欄にも書いてあっただろ?報酬として壱拾萬郵送されるって。
戦士の場合は全線で戦うわけだから、化け物一体倒すたびに壱百萬もらえんだよ」
「ひゃ、壱百萬!」
私はあまりの突飛さに気が遠くなった。しかも一体に壱百萬!
「んで、これはお前にも共通してることだけど、あの化け物が俺らの半径30キロ以内に入ると、このunknownさんとやらがご丁寧に敵のGPSをのっけたメールを送ってくるわけ。俺はそれを頼りにここに来て、そしたら先に相馬の野郎が戦ってたから俺は仕方なく補助にまわってたんだよ。
それにしても最悪だ。一体の化け物につき二人で戦うと報酬が半分になるなんてよ」
苦い顔をして瀬良野が言う。
「え、そんなこともあんの?」
結構あまくないんだな、と心の奥底で思ってしまった。
「らしい。てか、そうなんだよな。ここらの化け物こいつが殆ど狩ってるから俺最近金欠なんだよ」
「壱百萬ももらっておいてそんなことを言うか!」
私はどれだけ頑張ってもその半分しかもらえないみたいなのに!
「まぁ、ほんとに金欠なわけねーけどな」
一通りしゃべって疲れたのか瀬良野ははあ、と溜息をついて座り込んだ。
「あ、てか最後にもういっこ質問いい?」
「んだよ」
瀬良野がめんどくさそうに言う。
「なんで瀬良野は相馬のこと知ってたの?だって他校でしょ?」
私がそう言うと、ものすごく嫌そうに相馬を見つめて瀬良野は答えた。
「こいつはここらじゃ有名なんだよ。さっき言ったろ?ここらの化け物全部こいつが狩ってるって。いくらこいつの刀や俺の銃があったとしても、やっぱり化け物を倒すってのはそれなりにっていうか、かなり大変だ。最近の高校生大量失踪事件の犠牲者は殆どっていうか、全員化け物に喰われて死んだ連中だしな」
「え、そうなの!?」
私は今度こそ驚いて瀬良野を凝視する。まさかそんなところであの事件とこの意味不明な事態がつながっていたなんて。予想すらしてなかった。
「そう。だから俺らは人並み以上には強いわけ。生き延びてるからな。
んで、話を戻すが、こいつはそんな強い化け物をもう50体近く一人で倒してんだよ。
まったくどっちが化け物だか分かんねーって」
はー、と今日一番長い溜息をついて瀬良野は言う。
すごい奴だとは思っていたが、相馬がそこまで強いとは知らなかった。私は相馬に声をかけてみることにした。
「相馬、強いんだね」
「別に」
そっけない返答。相馬は私のことを嫌だと思っているかと最初は思ったが、これが彼の素らしい。
なんだか相馬らしいな、と私は一人苦笑した。
そこで瀬良野が思いついたかのように言った。
「てか、元の世界帰ろうぜ。いつまで化け物の死体の横でしゃべるつもりだよ」
「え、帰れんの?」
そう言って、帰れなかったら困るなと思う。
「帰れるにきまってるだろ。帰れなかったらもっと焦ってるっつーの。てかそんなだったら俺も相馬もとっくに高校生大量失踪事件の失踪者になってるだろうが」
「あ、確かに。で、どうするわけ?」
私は瀬良野に聞く。瀬良野はふふんと笑ってポケットからあるものを出した。
「これを使うんだよ」
それは、ついさっき見たばかりの携帯、だった。


(前篇でございます。多分今回は中篇はないと思われるけど・・・どうだろ。(え
まぁ気長に待ってやってください。あと誤字脱字はスルーでお願いしますorz)
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