S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<< 2017/09 >>

about
詩の倉庫サイト
このサイト内の画像・文章は無断転載禁止です
現在はこちらで活動してます
→ http://7ni.tumblr.com/

管理人
東野:のらりくらりと生きてます

about link
サイト名/透きとおる、青
URL/http://51st.blog83.fc2.com/
(アン)リンクフリー

link
にほんブログ村
みずたまり。
深夜2時
無我夢中に・・・
ガリレオ アニメーション 研究所
タヌキの洞穴
PSPLIFE
週刊少年ジャンプを愛してます
流線形の夜明け
脱力(=カオス)日記。
青い空の家
絵空事
ピアプロ

ranking
参加してます。 
blogram
ブログランキング・にほんブログ村へ 



--.--.--(--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサーサイト | スポンサー広告 |



2010.09.03(Fri)


※女性向け表現があります。

ので、不快に思う方は閲覧しないでください。
よろしくお願いします。



君は堕落している。
僕は誰かにそう言われたいのかもしれない。

ただ生きていることに興味をなくしてしまっただけなのかな。
立ちくらみがした気がする。頭が痛い。
放課後の教室はあまりにも無機質だ。
僕は誰なんだろう。そんなくだらないことを考える。
これじゃあ僕も立派な中二病患者だなぁ。ネットの人たちをバカには出来ないようだ。
ノイズじみたチャイムの音。下校時刻の合図なのに、家に帰る気にはなれなかった。なぜ?
自分でもよくわからない。
芸術家気取りのクラスメイトがとても芸術だとは思えない稚拙な絵をかいていたことを思い出した。
書いていたのは魚だった。青い絵の具をこれでもかというほどに塗りつけただけの絵。
僕はそれを見て、ああこんな風にはなりたくはないと思ったんだ。

「今野」

誰かが僕の名前を呼んだ。誰だろう。気にはなるけど振り向くことすら億劫だ。
ああだるい。ああめんどくさい。もう息をするのもめんどくさい。

「こんなとこで何やってんだよ?」

誰かの声がまだ後ろでする。口を開こうと思ったけど、やっぱりやめた。
だってあまりにも、面倒だ。

「おーい」

しばらくして、僕が無視し続けると後ろの声の主ははぁ、と大げさにため息をついた。
僕はなんだかそれがうらやましかった。
目の前にうつる夕闇が僕を飲み込んでくれればいいのに。

「今野、もう下校時刻すぎてんぞ?いい加減にしないと締め出されるって」
「・・・・うん」

声を出したのは久しぶりだった。喋れなくなってるんじゃないか、と思ったけどそれは杞憂だったようだ。
僕はのそのそと動いて、横のフックにかけてある鞄を手に取った。教科書が重い。

「やっと喋ったな」

どうやらずっと僕の後ろで喋っていたのはクラスメイトの七市だったようだ。
七市は爽やかに笑った。僕にはこんなの一生真似できそうにない。

「じゃあ」

そう言って僕は七市の横をするりと通り抜けた。上履きの乾いた音が耳を犯していく。
開いた窓から流れる生ぬるい風が頬にかかる。気持ち悪いとは、思わなかった。

「ちょ、お前一人で帰るのかよ!」
「うん。さよなら、七市くん」

七市は驚いたように僕を見て、なんだかさみしそうな顔をした。
それが少し気になったけど、どうせ僕には関係ないしすたすたと教室を出る。
無駄に長い廊下が少し悲しかった。

「どうせだから一緒に帰ろうぜ」

七市はしつこく僕に絡んできた。僕は正直一人で帰りたかったけど、断る理由もなかったし、断るのも面倒だったので頷いておいた。なんでこんなに僕に絡んでくるんだろう。暇なのかな。
下駄箱まで差し掛かった時に、七市が言った。

「お前さ、その、寂しくないの?」
「何が」
「なんつーか・・・うーん・・・」
「寂しいと感じるのすら、面倒だよ」
「・・・・そっ、か」

また寂しそうな顔。なんだか、七市といると気分が悪くなってきた。
何をそんなに聞いてくるんだろう。僕には到底理解できそうにない。
そんな面倒なこと聞かれたってどうしようもない。
ぼたり、ローファーを落とす。それさえも、なぜか、悲しい。


//


駅まで続く長い道を七市と歩く。
お互いに無言。歩く音がバカみたいに響いているような錯覚。
遠くにある街灯がゆらゆらと光る。
まだ赤い夕暮れの雲が世界の終わりみたいに綺麗だった。

「あ、あのっ、さ」

突然横にいた七市が口を開いた。七市の持っているエナメルバックが夕日に反射する。

「なに」

僕は抑揚もなく答えた。
微かに七市が震えているのがわかる。

「俺でよければっていうか・・・なんていうか・・・」
「・・・なにが」
「えっと・・・」
「言いたくないなら無理して言わなくてもいいんじゃないの」
「それは・・・」

ああ、めんどくさい。七市はいまだにうんうんと唸っている。
どうして僕がこんなのの相手をしなければいけないのだろう。

「友達とか、ほしいって思わねえの?」
「・・・友達?」
「そう、友達」

また陳腐な質問が来たものだ。

「そんな不確定要素はいらない」
「・・・・ほんとにそう思ってるのかよ」
「何か悪いことでもある?」
「悪いも何も・・・」

くだらない質問。くだらないクラスメイト。くだらない世界。
でも、何よりくだらないのはきっと、僕だ。
それがわかっているから辛いのだろうか。

「君と話しているのは、疲れた。僕は先に帰らせてもらう」
「なっ、」
「さよなら」

そそくさと歩く。後ろは振り向かなかった。
遠い太陽がどんどん闇に飲み込まれていく。これでよかったんだ。そう、これで。

七市が立ち止ったのがわかった。響く音が僕の足音だけになる。
今どんな顔をしてるんだろう。心の隅でそんなことを思った。
初めて優しくしてくれた人間、だった気がする。気のせいだろうけど。
もうなんだか、消え去りたい。

「今野」

また、声が聞こえた。でも僕は無視をする。

「今野!」

叫ぶようにそう言われて、思わず立ち止まってしまった。
はっとして歩き出そうとする。けれど、いつのまにとでもいうべきか。
背後に迫っていた七市に気が付かなかった。そして手をつかまれる。すごい力だ。

「・・・な、に」
「やせ我慢してんじゃねえよ!」

手を引っ張られたかと思えば、突然、抱きしめられた。びっくりしすぎて声も出ない。
七市の力が力みすぎて痛い。
だけれど、悲しいくらいに七市は暖かだった。

「や、めろ、」
「やめねえよ」
「気持ち、わるいんだよ」
「お前が泣くまで、やめない」

そう言った七市は泣いていた。
クラスでは割と人気者のようなポジションにいるようなやつが、男を抱きしめて泣いていた。
変な、気分だった。

「なんで僕が泣くんだ」
「お前がいつも悲しそうな顔してたから」
「そんな顔してない」
「してるんだよ!」

大声で言われてびくりとした。涙でぐしゃぐしゃの七市が僕の肩に顔をうずめる。







すいません途中で切ります。
続きかけたらかきたい・・・。

女性向け表現については、私的にこれは友情のつもりでかいてるんですけど・・・やはりそういう感じに見えちゃうのかなぁ。うーむ。
なんとなく複雑。笑

スポンサーサイト



夜が来る前に 前篇 | other | com(0)|



comment


comment form

 管理者にだけ公開する




/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。