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2009.09.23(Wed)


残酷すぎる世界は いつか彼の命を奪ってゆく
何も知らない彼はただ無邪気に笑っているだけで
私はどうしようもなく、苦しいんだ

忘れらない思い出が増えてゆく
そんな中で 彼は私のことを忘れてしまった
呪われた運命の中で彼は 私ではない違う人を好きになった
これでよかったのかな 果たせなかった約束に今問いかけてみる

「いつかお前のことを忘れたとしても、俺はお前にきっと恋をするから」
そんな彼の言葉は 嘘のまま終わってしまった
結局彼は私を忘れてしまった そして私を拒絶した
私はもう生きているという実感さえ 忘れてしまいたいよ

もうすぐ彼にとって最後の季節がやってくる
理不尽に世界に殺されてしまう彼にとっての、最後の季節
どうして君なんだろう なぜなんだろう
いっそのこと、私であればよかったのに 世界に殺されるのは私でいいはずなのに
どうして彼が死ななければいけないのだろう
だれか、教えてよ

『つい最近まで戦争がありました
それはそれはひどい戦争でした
何人も罪のない人々が殺され、そして殺し合い、ようやく終わりを告げました
だけれどそれは本当の終わりではありませんでした
戦争のために改造された子供が残ったままでした
彼らはとても強力な力を得る代わりに恐ろしく短命になってしまいました
戦争が終わってしまった今、彼らを戻すことはもう不可能です
困った大人たちは彼らの記憶を消してしまいました
彼らの寿命が18の夏に終わってしまうことすら教えずに』


早すぎるさよならをもうすぐ交わさなければいけないのだろうか
彼はまだ 私のことを思い出してすらいないというのに
こんなものが現実だというのなら
もう現実なんて今すぐ壊して 彼を連れ去ってしまいたい

今年の夏はとても蒸し暑かった
まるで太陽が私たちを殺そうとしているかのように じりじりと じりじりと
私と そして彼を 苦しめ続けた
日に日にやせ衰えてゆく彼を見るのはとても辛かった
でも私は彼の隣には 座れなかった
彼にはもう 彼女がいる 私ではない 同じ運命をたどった彼女が
私なんて到底彼に手も届くはずもなくて
病室の無機質なドアの前で突っ立っているだけで 何も出来やしないのだ

まだ彼が好きだと言えていなかった
なのに最後はあっけなく訪れてしまった
病室の中から彼を呼ぶ声が聞こえた瞬間に中に入っていた
精いっぱいに彼を呼んだ 彼が好きだと大声で叫んだ
その瞬間にこらえきれなかった涙が溢れ出して止まりそうもなかった

まだ死んでない、と呟いた彼のかすれた声が私の耳に届いた瞬間に
骨だけの細い腕が私の頭に触れて ゆっくりと撫でた
そして彼はとても優しい瞳で私を見つめて言うのだ
「おれも、すきだ」
その瞬間に彼は瞳を閉じて それからその瞳が永遠に開くことはなかった

生きるってなんなんだろう
心臓が動いて血が体を巡っている状態を生きるって呼ぶのだろうか
私にはわからない わからなくてもいい
私が唯一わかることは 彼が最後に私のことを思い出してくれたことだけで
彼も私と同じ気持ちでいてくれた、ということだけ

あの最後の夏に彼は死んだ
戦争という不条理で理不尽なものに殺された
生きる理由なんてもう必要ない
私は彼の生きたこの世界に 生きるだけだよ


「届いてますか?」


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