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2010.02.24(Wed)


土曜日映画計画 中篇


結局あのあと待ち合わせ場所や時間を決めて、ヤツの真意も分からぬまま映画を見に行くことになった。

(映画ったって、何見に行くんだよ・・・)

そう思いつつも、待ち合わせ時間の10分前に待ち合わせ場所の駅前についてしまうあたり、私も私で楽しみにしているのであった。まぁ、楽しみにしないはずがない。
ヤツにとってはただの映画鑑賞会かもしれないが、私にとっては全然違うからな。
いつもならさっさと決めてしまう服装も、今日はなんと30分もかけて選んだし、寝ぐせのままでいいだろと思う髪だって今日はちゃんとドライヤーで整えてきた。
つまり、ものすごく気合が入っているのだ。
ヤツはそんな私の血のにじむような努力なんて目にもとめないと思うけど。
そんな空しいことをしていたら、ああ、私も女子なんだなぁとまるで他人事のように思ってしまった。
それにしても今まで男子と出かけたことなんてないから、なんだか変な気分である。
私はふう、と息を吐いて時計を見る。

1:13

待ち合わせ時間は1時だ。ヤツは男のくせに女の私を待たせるつもりらしい。というか、もう待たされてる。
早く来ないかな、と周りを見渡すと一際目立った人物を発見した。

(うわ、)

きっと本人は目立ってる自覚はないのだろう。だが、ものすごく目立っている。
それは格好が派手とかそういうのではなく、その人自身が目立つような容姿をしているからだ。
つまり何が言いたいかというと、その目立ってる人物とはヤツのことだってこと。

「遅れてごめん。電車混んでてさ」
「そんなに気にするな。私は気にしてないし」

ヤツは目をそむけたくなるほどにイケメンオーラを発していた。
服装なんて、一般的に見たら無難に入る方なのにヤツが着るとどこの雑誌のモデルですか?状態である。
ああ、恐ろしい。
そしてヤツの後ろやら横やらから発せられる視線が痛い。

「映画何時からだ?」
「えっと、2時からだね」
「じゃあ早く行っておいた方がよさそうだな」
「そうしようか」

こっちだよ、とヤツが先導して映画館へ行くことになった。
ちなみに映画館と言ってもそこらにありそうな小さいものではなく、最近出来たシネコンである。
私はまだ行ったことがなかったのでヤツに案内してもらうこととなった。

「遠野さん、今日は付き合ってもらってありがとう」
「まるで別れ際のあいさつに聞こえるんだが」
「じゃあ、今日は一日よろしくね」
「まぁ、適度によろしく」

私がそう言うと、ヤツは吹きだしてなにそれ、と言った。

「適度は適度だ」
「やっぱり遠野さん、おもしろいなぁ」

ははは、と隣でヤツが笑いだす。
私はなんだか嬉しいような、嬉しくないようなむず痒い気持ちになってしまう。
全くヤツの考えてることが点で分からん。

「私は断じておもしろい存在なんぞじゃない」
「いや、おもしろいって」

そんなことを真顔で言うのがその証拠だよ、とヤツが言うので私はそれは偏見だと付け加えておいた。

「そうかな?」
「そうだ。分かったら私に謝れ」
「遠野さんが映画館でコーラおごってくれるなら謝ってもいいかな」
「なんだと」

私の財布の中身を知ってそれを言うか!と言いたいとこだが、ヤツは生憎私の財布の中身を知らないのだった。
ちなみに今日、私の財布の中には野口さんが二人しかいないのである。
この前欲しい本を買ってしまったため、今は金欠中なのだ。
そんな私に映画館の高いコーラをおごることなんて自殺行為に近い。

「冗談だよ」
「冗談かよ」
「うん、冗談」
「そうかい」

短い会話。
だけれど、不快ではない。むしろ楽しさまで感じる。
ヤツのせいで痛い視線にさらされっぱなしだが、それも我慢してやろうかなという気さえ起きる。
ヤツはやはり恐ろしい存在だ。

「そういえば」
「なんだ」
「遠野さん、今日寝ぐせないね。」

あやうく電柱にぶつかるかと思った。
絶対に気づかないと思っていたのに。急に体温が高くなった気がした。
だがそんなことは顔には出さず、私は平静を装う。
内心、どきどきしっぱなしだが。

「流石に駅前に出かけるときは寝ぐせくらい整えるだろ」
「ふぅん。俺はてっきり駅前でもあの寝ぐせを披露するのかと思ってたけど」
「おいこら。それはどういうことかね如月くん」
「なんでもないでーす」

やっぱり遠野さんおもしろい、そう言ってヤツが笑った。
私はうぐっ、と黙りこみ、赤くなりそうな顔を必死に隠す。
ヤツの笑顔は苦手だ・・・!
好きだけれど、苦手だ!

「あ、あれだよ」

私が赤くなりそうな顔を必死に隠していた時、ヤツが真新しいビルを指差して言った。
ガラス張りの綺麗なビルで、土曜だし人が多そうな気がした。
ヤツはともかく、私はこんな格好で浮かないだろうか。少し心配になる。

「割とでかいのだが」
「下に服屋とかあるみたい。映画終わったら見ていく?」
「いや、いい。私にあんなひらひらした洋服は無縁だ」

げっそりとした顔で言ってみせた。
私はもともと洋服などには興味がないし、そんなもの買うお金があれば本を買うという思考の持ち主のために本当に無縁なのだ。
そもそも、あんなもの買ったところで私に似合うはずがないのは目に見えている。
私は別段美人でも可愛いわけでもない。よく言っても人並み程度の顔立ちである。いや、それ以下かもしれない。
ともかく、そんな容姿をしている私があんなきらきらしたり、ひらひらした服を着たって似合わないのだ。

「そうかな?」
「そうだ。だから無駄なお世辞はやめろ。惨めになるだろうが」
「お世辞なんて、そんな」
「それをお世辞以外のなんだと言うんだ」

ふん、と鼻を鳴らして歩くスピードを速める。
ヤツが笑う声が後ろからして、余計に惨めになった。
どうせ似合わないさ!
そう心の中で叫びながら、私とヤツはシネコンに足を踏み入れた。




次は後篇だ!
頑張るぞ!

ちょっとセリフ変えました。笑

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comment

by トン (URL)
なんかドキドキするw
後編超楽しみ!
2010.02.24 18:35 (edit)

by 東野 (URL)
トンさん

ドキドキしちゃってください!(どんなwwww←
ちょ、超がついた!笑
まぁ、期待せずに気楽な気持ちで見てあげてください。笑

コメありがとうございました!

2010.02.24 20:48 (edit)


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