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2009.10.07(Wed)


気に入らなかったんで設定とか一新して書き直します。


電光石火 そのいち


「あのさ、聞いていいかな」
何もやることのない私は彼らに話かけることにした。
「んだよ」
答えたのは見た目不良の吉田くんだ。ちなみに中身も不良。
「暇、なんだけどなぁ」
「あっそ」
用件はそれだけか、とでも言いたげに吉田くんはそっけなく返した。
「西田さん、じゃあ煎餅でも食べる?」
横から口を突っ込んできたのは吉田くんとは正反対に大人しい前田くんだ。
前田くんはバリバリと煎餅を食べながら私に煎餅を手渡してきた。
「あ、ありがと」
「おい、俺にもよこせよ」
「はいはい」
続いて吉田くんも煎餅を貰い、ばりっと袋を豪快に開けてこれまた豪快に食べ始めた。
私は小さく割りながら食べる。しばらく部屋の中には煎餅のにおいと煎餅を食べるばりばり、という音しかしなくなった。私は煎餅を食べながらこの部屋を見渡した。
「このテレビ、映らないの?」
「うん。調子悪いんだよ。ブラウン管だしね」
答えたのは前田くんだ。
「とっとと買い換えろよな」
ちっ、とでもいいたげな顔をして吉田くんは煎餅の袋を前田くんから奪い、新たに一枚取り出してまた豪快に食べだした。
「お金ないんだもん、しょうがないじゃん」
「知るかよ」
「ふ、二人とも、まぁまぁ・・・」
「うっせーよ西田のくせに」
「・・・・(ヒド!)」
喧嘩をしそうな二人を止めようとするといつもこれだ。私に被害が来る。
でも止めないのもなぁ・・・って思うとやっぱり止めるしかないと思ってしまう。
「それにしてもあちーな。まだ六月だろ?」
ぱたぱたとYシャツで扇ぎながら吉田くんは大層不満そうに言った。
「しょうがないよ。地球温暖化だしさ、しかも六月って言ってももう終わりかけだしさ」
前田くんがあんまり興味なさげに答える。そして煎餅の袋に手をのばしてまた一枚取り出した。
「あのさー、」
私は退屈さに耐え切れなくなり、また二人に質問を投げかけた。
「今日一日このままですかね?」
さすがに暇なんですけどー、とは言えない。
「あぁ?じゃあテメーなんかやることでも見つけたのかよ?」
「え、あ、いや、そういう意味じゃなくて、(怖い!)」
「確かに僕ら、無意味に集まってるよね。日曜なのに」
煎餅をかじりながら前田くんが助け舟を出してくれた。感謝である。
「そ、そういうこと!です」
「んなこと言ったって何もないんだからしょうがねーだろ」
「だよねー」
「そ、そんなぁ」
それは私にこのまま退屈死させようって意味なのだろうか!
「ほらほら、煎餅でも食べてくつろごうよ」
そう言って差し出された煎餅を見てまたげっそりとする。
「私、煎餅はしょうゆ派なんだけどなぁ・・・」
「じゃあ食わんでいい。おい前田、俺によこせ」
「はいはーい」
そう言って吉田くんは私にわたるはずの煎餅(塩味)を見事に横取りし、またもばりばりと食べだした。
「二人とも、せっかくの日曜を無駄にする気か!」
イライラが再骨頂に達し、ついに私は言った。言ってやった。
「じゃあお前帰ればいいんじゃねーの」
しかし返ってきたのは吉野くんのそんな冷たい一言だった・・・・(相変わらずヒドイ!)
前田くんも同意見のようで何も言ってくれはしない。ドライと言えばいいように聞こえるかもしれないけど、結局のところ二人は冷たいなと感じてしまうのは私だけだろうか?
「・・・じゃあそうするよー」
心にダメージを負いながらもむかついたのは事実なので帰ると言ってやった。
そのあとすぐに空しくなってしまったけど。
ドアの前に置いた荷物を持って玄関へと足を進める。後ろからはやっぱり煎餅をばりばりと食べる音しか聞こえない。どんだけ煎餅好きなんだと、と心の中でツッコんでもやっぱり空しい。
男なら止めてよ!と言いたかったけど、そんなこと言う勇気なんてものはさらさらない。
だから靴をはいてる途中に無性に泣きたくなるのだろう。
彼らとは特別友達と呼べるような親しい関係ではないけれど、私の中では仲良しのカテゴリーの中に二人は入っているのだ。さすがに傷つく。
はぁ、と無意味に溜息をついてドアを開ける。六月の湿気の含んだ空気と蒸し暑い太陽光線が私を照らした。もうすぐ、夏かな。
「じゃ、煎餅御馳走様でした!!」
イライラまかせでそう言って、ばたんと大きくドアを閉じた。空しい気持ちが限界に突入しそうだ。
今日は駅前のアイス、高いけど食えなくなるくらい買って食べてやろう。
そのままエレベーターまで向かって降りるほうのボタンを押してエレベーターを待つ。
「西田!」
その時に、声が聞こえた。同時にばたんとドアが閉じる音も聞こえた。
「・・・吉田くんじゃん」
私は何て反応していいかわかんなくて、変な口調で吉田くんを呼んだ。
「忘れものだ!」
そう言って私の携帯を投げた。私はあわてて携帯をキャッチする。
「ちょ、投げないでよ!」
「うっせーな。勝手に帰るような奴に手渡ししてやる必要はねえ!」
「え、だって、吉田くんが帰れって言ったんじゃん!」
私は吃驚しながらも反論する。心なしか、嬉しかったりする。
「あのなぁ、あれを本気にするバカがいるか?あ、ここにいたな」
「ちょ、それはないよ!てか何気ひどっ!」
「二人とも、ここマンションだから音量をもちっと下げてほしいなぁ」
「うっせーよ前田!」
前田くんがめんどくさそうに私たちを見て言った。
吉田くんはイライラが倍増した様子で、心なしか目線がきつい。
「ま、とにかく駅前でも行くか。あちーし」
「え、行くの?」
私は呆然として聞き返す。
「外に出ちまったからな。お前のことだから駅前のアイスでも食う気だったんだろ?しゃーねえ、付き合ってやるよ」
「あそこのアイス僕も好きだよ。特にストロベリーマンゴー抹茶バニラチョコスペシャル味とか」
「気持ちわりーもん食ってんじゃねーよ・・・」
味を想像してしまったのかげっそりとした顔で吉田君が言う。
「そうかな?美味しいんだけど」
「えええ・・・・」
私もげっそりとしてしまう。美味しいのかそれ?
「いつまでもここで立ち話しててもしょーがねーし、行くか」
「そうだね」
「あっ、ちょ、待ってよ!」

ある暑い夏の日のこと。
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