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2009.12.03(Thu)


この世界は嘘だらけだ。
嘘で満ちている。
私の手の届くところから手の届かないところまで
全てが嘘で塗り固められている。
ほんのちょっとの正しいはすぐに落書き扱いされてまた嘘で塗り固められてしまう。
私はそれを少し悲しいと思う。でもきっと私にはどうにも出来ないことだ。
だから結局、放置したまま。
関わると面倒だしね。
「お前はそれでいいのか」
幻聴が聞こえた。私は目を閉じて音楽プレーヤの音量を上げる。
大好きだった曲ももう、色あせて聞こえてしまう。
「なあ」
何も聞こえない。何も聞いてない。
「そんなことに何の意味もないぞ」
もう聞きたくない。私は顔を伏せる。全てを終わらせたくなる。
涙が流れた気がした。きっと、気がしただけだ。
そうにきまってる。
だって、信じたくない。泣いてるだなんて。
「なあ」
幻聴が私の耳を支配してるみたいだった。音漏れしているヘッドホンをはずされる。
ジャカジャカと耳障りな音が遠くに聞こえるようだった。
私は深呼吸をしようとして、やっぱりやめた。
「泣くなよ」
ぼたぼたと涙は流れたまま。
「こっち向けよ」
後ろから抱きしめられる。
「なあ」
生ぬるい体温の中で私の涙が彼の服にしみ込んだ。
「もうこんなこと、やめろよ」
彼は耳元でそう囁いた。

冬の屋上というのは寒いもので、私は裸足だったのでなおさらだった。
電源が入ったままの音楽プレーヤを見て、ああ電池がもったいないと思ったけどそのあとすぐにくだらないと笑ってしまいそうになった。でも、笑わない。だって後ろに彼がいる。
私の涙がしみ込んだニットからはいい匂いがした。香水かどうかは不明。多分違うと思う。
彼はあれからずっと私を抱きしめたままで、動こうとしない。
私は不謹慎かもしれないけど、生きてきた中でこんなことされたことなかったのでどきどきとしていた。
胸が高鳴る。でも、気持ちは沈んだまま。きっと一生浮かんでくることはないだろう。
絶望してる自分が好きだから。かわいそうな自分が好きだから。
結局は病気なんだ。自分が一番好き。自分がかわいそうだからと正当化しようとしてるんだ。
のびたままの爪を見て、白い息をはあ、と吐いた。
彼は寒いのか、少し震えていた。もともと冷え性みたいだったから無理をしているらしい。
あのまま彼は黙ったまま。私も黙ったまま。
とめどなく流れる涙をぬぐわぬまま、風にさらされて顔が痛い。冬の風は凶器だ。
同級生はこんな寒い中でもスカートを極限まで短くしている。ご苦労なことである。
そんなに短くして何が楽しいのかな。かわいい自分に酔ってるのかな?
正確にはかわいいと思ってる自分に、だけど。
まあ、気持ちは分からなくもない。他人からみれば酷いこの顔だって自分視点だと少しはマシに見える。
きっと自分が好きだからだろう。傷つきたくないから、そう脳が見せてるんだ。
嘘っぱちなんだ。結局は。
私が本当はどんな風に見えてるのか自分には分からないし、きっと他人でもそれは同じ。
というか、本当に同じものを見てるのかすら謎。自分が見ているものと他人が見ているものが同じという証拠はないのだ。だって自分は一人しかいないじゃない。
誰かの人格を共有できたら、さぞ楽しいのだろう。いろんな側面から見た自分が分かる。
そんな夢物語を考えては、やはりくだらないと吐き捨てる。
彼の震える体がおかしくて、切なくて、申し訳なくて、疑問でいっぱいで、不思議な気分だった。
「寒くないか?」
自分の方がよっぽど寒そうなのに。彼はまだ震えたまま。
私はもう面倒になって、彼の脇腹をひじで殴った。本当は申し訳なかったからだけど。
「いっ、て」
彼の腕が私の体から離れた。とたんに風が間に吹き込んでくる。
ああ、寒い。
でもこれでよかったのだと思う。私はくるりと後ろを向いて、痛がっている彼を突き飛ばした。
どさっと彼が尻もちをつく音と同時に、なにすんだよ、という彼の抗議が聞こえた。
私は無視して、また外の方に向き直った。
きっと彼はこれで帰る。それでいい。
本当はよくなかった。でも、そうしてほしかった。私のことなんて放っておいてほしかった。
涙がまた流れる。声は出ない。でも、悲しくてしょうがなかった。
彼はどうして私に話しかけたんだろう。どうしてあんなことしたんだろう。
きっと私が惨めに見えたからだ。同情したからだ。憐れみをこめての行動だったんだ。
彼は酷い。私を中途半端に期待させるようなことをした。
こんなこと、思ってはいけないのに。
「おい、」
まだいたらしい。よっぽど暇なのだろうか。
私はだんまりだった口をやっと開くことにした。
「どっか行ってよ」
ひどい声だった。それでも、早く帰ってほしかった。
私のことなんて忘れてほしかった。というか、私の存在を知ってほしくなかった。
「行けるかよ」
彼は少し焦ったように言う。その気持ちがおせっかいだと言ってることに気が付かないのだろうか?
「邪魔なんだよ、」
私は吐き捨てるように言った。ヘッドホンをつけなおそうとする。
その手を彼が触れた。私はどきりとして、でも急いでその手を振りはらった。
「さわらないでよ!」
私がそう言うと、彼は最初は驚いた顔して、次にはとても傷ついた顔をした。
でも一番傷ついたのは、その顔を見た私だった。
どうしてそんな顔するの?ひどいよ、
彼の視界に私のこの醜い姿が映っているかと思うと、苦痛でしかならなかった。
大してかわいくもない容姿。太ってるわけじゃないけど、やせてもいない体型。
根暗な雰囲気しか漂ってない私。
一方彼は、クラスの人気者で整った顔立ちをしている。女子からの人気も強い。
誰からも好かれていて、私なんかとは正反対のひと。
だからきっと正義感が強いのだと思う。彼がここにいる理由はそれしかない。
それを考えると、余計に苦しくなった。
どうせ彼は偽善者だ、と言い聞かせてももう無駄なようだった。
その証拠に私のこの心臓は高鳴っている。
「いい加減もうどっか行ってよ」
私は彼に向かって言った。胸がずきずきと痛んでいる気がした。
「・・・分かったよ」
俺はお前のことなんて知ったこっちゃない、と言うかのように彼は私に背を向けた。
そして屋上の古びたドアを強引に開けると、そのまま校舎の方へと帰って行った。
ああ、行ってしまった。
彼の消えたドアを見て、涙がとめどなく溢れた。
本当は、止めてほしかった。本当は、また抱きしめてほしかった。
本当は、そばにいてほしかった。
放っておいて、なんて嘘なのに。嘘だって分からなかったかな?
私は嗚咽をもらしながらヘッドホンをつけなおす。爆音の音楽が耳に痛い。
これで、よかったのかな。

彼が屋上から消えておよそ30分が経った。
私は依然泣いたままで、ヘッドホンから音漏れさせながら屋上にいた。
きっともう完全に帰っただろう。
私は勝手にそう判断して、屋上のフェンスをよじ登りだす。
校則通りの長いスカートが風にはためく。気にせずにフェンスの向こうにおそるおそる立った。
視界一面に広がる曇りの空が、私の心を表現してるかのようだった。
涙が風にさらわれる。足の感覚なんてとうになかった。
これで私も、もう終わりだな。
さっきは彼に邪魔をされてしまったけれど、今になってはいい思い出だ。
死ぬ前にクラスの人気者と会話が出来て、しかも抱きしめられるなんてサプライズまで起きたのだから。
まぁ、抱きしめられたというか、フェンスによじのぼっていた私を下ろそうとしただけなんだろうけど。
でも、嬉しかった。だって彼が好きだったから。
憧れだった。いつも人に囲まれている彼が。私とは全然違う彼が。
あの端正な顔で私に笑いかけてほしかった。その夢はかなわなかったけれど、もう十分だ。
私は十分すぎるほどに人生を満喫した。
15年の生涯としてはいいものだっただろう。
最後に思うことなんてそんなものだった。家族のことなんて全然頭になかった。
親は私なんかより、顔がかわいくて運動もできて頭もいい妹のことしか目にないし、妹だって私を嫌っている。
私が消えたところで、誰も悲しまないし、誰にも被害は及ばない。
それはとても悲しいことで、でもきっと幸せなことだ。
だって誰にも迷惑かかってないでしょう?すごいことだよ。
まぁ、むしろいなくなって欲しいと思われてそうだけど。
クラスメイトもそうだ。私のことなんて空気以下くらいとしか認識していない。
というか、認識すらされていなさそうだ。私はそういう存在だから。
だから彼に最後に会えて、本当によかったと思っている。
しかも私の自殺を止めようとまでしてくれるなんて。彼が優しい証拠だな。
この嘘だらけの世界で、彼だけが本物だった。
彼だけが私を見つけてくれた気がした。
とんだ夢物語だった。
でもそれも、もう終わり。エンドロールを迎えなければならない。
私は涙をぬぐった。ごしごしと顔をこする。
不細工な顔が、より一層不細工になった気がした。
嗚咽を吐きだしそうな口をゆっくりと開いて、無理やり笑おうとする。
最後くらいは、笑っていたい。
音楽プレーヤの音量を最大にした。耳が壊れてしまいそうなほどの爆音。
曇り空の中で私は最後にポケットをさぐった。遺書はちゃんと入っていた。
内容はそんなにない。死ぬ経緯と死んだあとのことだ。
さあ、準備はできた。あとは、飛ぶだけ。
私は下を覗き込んだ。こっちは校庭側ではなく駐車場側なので生徒はいない。
それにしても、まるで現実味がない。これから自殺しようとしてるのに。
なんだかおかしくなった。でも下を見ると怖くなる。
これから私はあそこに転落して、顔がひしゃげて、きっと見れたものではなくなるのだろう。
気づかれなければ腐臭がして誰も近づいてくれなるのかな。
そう考えると、やっぱり辛いけれど。
でも私にはこれしかもう未来はない。生きている意味がないなら死ぬしかない。
私は恐る恐るフェンスから手を離そうとする。
でも、強張ってなかなか離れようとしない。歯がガチガチと小刻みに震える。
手も、体も、心も、全部震えていた。
死にたくない、
でも死ぬしかない。
えい、と手を離そうとした瞬間、

やめろ!

大きな声がした。
だが私の手はすでに離れていた。バランスがくずれそうになる。
「ぇ、」
ぐらりと視界がゆらめく。私はもうだめだ、と思って、
しにたくない、とこわくなって、
声のした方を 見た。
彼がいた気がした。
彼が走ってきた気がした。
幻覚だろうな、と思った。
私は目をぎゅっとつぶった。ああ、死んでしまう。
心臓が今までにないほど早く鼓動して、ぐらついた反動でヘッドホンと音楽プレーヤがずり落ちた。
怖い怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイコワイコワイ

しにたくない!

片足がずり落ちる。その瞬間に、片腕にものすごい痛み。
声も出ない。全ての痛覚がそこに集めれらたかのように酷い痛みだった。
ああ、死んだのかと思った。
だが、そこ以外に痛みが襲ってこなかった。もう死んだから痛みを感じないのかな?
その時、声が聞こえた。

「長谷部!」

私の苗字だった。私は、開くはずのない目を開けた。
「え・・・」
どうして、開くんだ。私は死んだはず。
「長谷部!」
ぐい、と痛かった腕を引っ張られる。そして、無理やりフェンスの向こう側に投げ出された。
その衝撃で顔をうった。額に鈍い痛みが走る。血が出た気がする。
私は何が起こったのか理解できず、呆然と座り込んでいた。
なんで、生きてるんだろう。
私は前を向いた。そこには肩で息をする彼がいた。
腕をすりむいているのか、シャツを通り越してニットに赤い染みが出来ていた。
「なんで、生きて・・・」
私はそんな彼を見つめて言った。
彼は口を開いた私を見て、険しい顔をして私の方に歩みよってきた。
そして、

ぱしん、

乾いた音が広がった。気が付くと頬に痛みが走っていた。
驚いて彼を見る。彼は、怒っていた。
見ただけで分かるほどに怒っていた。
私はその剣幕にたじろぎ、殴られた痛みをおさえようと頬に手を当てた。
「なんであんなことした」
彼が私を問い詰める。私は答えられない。
「黙ってないでなんとか言え!!」
彼が咆えた。私はびくっと竦んで泣き出しそうになりながら答える。
「だ、だって、私なんて、いなくたって」
このせかいはせいりつするじゃないか。
「そんなくだらない理由で自殺しようとしたのか?」
今度はさげすむように私を見て言った。私はいたたまれなくて、苦しくて、切なくて、何より悲しかった。
「俺が戻ってきてなかったらお前、確実に死んでたんだぞ!」
「そんなこと分かってるよ!というか、さっきあのまま帰ったのあんたじゃん!なら止めないでよ!」
怒鳴る彼にむかむかして、私はうつむきながら言う。
「お前に死ぬ度胸なんてないと思ってたからな。まさか実行に移すとは思ってなかったけど」
彼は吐き捨てるようにそう言って、いまだに険しい視線を私に送り続ける。
私はその言葉にひどく傷ついて、悲しくて、死にたくなった。
でも、あの恐怖を味わってしまった。もう二度とあんな恐怖を味わいたくない。
彼はきっと私にあの後死なれると後味が悪いと思ったから助けに来たんだ。
それ以外に、考えられなかった。
彼にとっての私なんて、その程度の存在なんだ。心の底から死んでほしかったわけじゃなくて、
自分にとって都合がわるいから、死んでほしくなかっただけ。ただそれだけ。
心が絶望で染まっていく気がした。彼は私にこのまま生きろというのだろうか。
それは私にとって、苦痛以外の何物でもない。それでも彼はそう言うのだろうか。
「おい、もう二度とこんな馬鹿なことすんなよ」
彼が言う。幾分か落ち着いたらしい。声に落ち着きが戻っていた。
「私のことなんて、どうでもいいくせに」
ぼそりと私は呟いた。私は続ける。
「私のことなんてどうでもいいんでしょ?ただこの惨めな私同情しただけなんでしょ?
こんな風に私の自殺を止めたのも、私に死なれたら後味わるいからなんでしょ?
それって、ひどい。私に死ぬ勇気を削いでこの絶望しかない日常を生きろっていうの?
生きるのがいやだから死のうと思ったのに、無責任に助けたりなんてしないでよ!」
私は叫んだ。心底彼を呪った。
もう死ねない。怖くて死ねない。でも生きていたくない。
どうしてくれるんだ。どう責任とってくれるんだ。
責任もとれないくせに、どうして助けたの。
ひどいよ。
私がうなだれると、彼はしばらく黙りこんで、こう言った。
「ふざけんな」
そんなのこっちのセリフだった。
「だってほんとのことでしょ」
もう、どうでもよかった。
私がそう言うと彼は激昂したかのように、私に言う。
「どうでもよかったら、助けるわけねーだろ!」
そう言って彼は私をまた抱きしめた。力みすぎてて、痛かった。
でも彼の体はさっきよりはるかに震えていて、体温もさっきより冷たくて、
なにより、泣いていた。
私を抱きしめながら彼は泣いていた。
呆然とした。何も言うことができなかった。
「なんでお前、そんな風にしか考えられねえの?
俺はお前のこと惨めだなんて思ったことはねえよ。無責任に助けたわけでもねえよ。
お前に死なれると、困るんだ。お前がいないと困るんだよ!
俺はなぁ、お前がすきなんだよ!」
ぐすぐすと彼は思い切り泣いていて、私はその腕の中で呆然としたままで。
彼の泣き声だけが耳に届いていた。
ずっと届いていた。
はじめて生きていてよかった、と思った。
今更胸が高鳴りだした。
生きてる気が、した。
私は彼のニットをつかんで、言う。
「ずっと見てた。宮部のこと、ずっと、見てた」
彼の涙が移ったかのように涙がとめどなく溢れだした。
「知ってた。だからお前が自殺しそうだって、分かった」
彼が鼻声で呟く。私はニットを握りしめたまま、泣いた。
「わたし、いきてて、よかった」
まるで一生分の涙を流しているようだ。
「おまえがいきてて、よかった。本当に、よかった」
そう言って彼は笑った。だから私も笑った。





あとがき

自殺しようとしてる女の子とクラスによくいそうな人気者くんの話です。
ひっじょーに分かりにくくてすいません。
そして描写が明らかに足りてない・・・!
そこは大目に見てやってくださいな。
感想とかあれば、拍手やコメントなどにくださると狂喜します。(おま
いやぁ、でもほんと稚拙な文章ですいませ・・・;
あと誤字脱字は華麗にスルーしてください。笑

補足

最初に宮部くんが帰ってしまったのは、もう長谷部が自殺をしないだろう、と踏んでのことです。
でも彼女にとってはそれが逆効果になっちゃったみたいだなー。笑
ま、でもハッピーエンドなんで。ちょっとバッドエンドにしようか悩んだけどやっぱりハッピーエンドの方がいいかなって思ったのでこうなりました。笑
まぁ、暇つぶしにでもなったら幸せです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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